コレクション: 八海醸造株式会社
新潟県南魚沼市にある八海醸造さんは、「幻の酒」を造りません。
日本酒とは広く消費者に浸透し、いつでも欠かさず生活に溶け込んでいるべきものと考えているからです。
そんな八海醸造さん酒造りで大きな特徴と言えるのが、使用するコメが単一ではなく、ほぼすべての酒で2種類以上を組み合わせて使用されていることです。
酒造好適米では、五百万石を主軸として、(同社でいう)高級酒には美山錦、山田錦、越淡麗。
一般米では、トドロキ早生をメインにこしいぶき、ゆきの精という7品種。
工場のように各仕事場が機械化されて、清潔で広々とした酒蔵。
ほぼ不自由のない状態まで完成しており、四季醸造もできる設備にはなっているが、その予定はなく、酒造りは10月から5月いっぱい。
機械と人間のメンテナンスのための時間を取るために、あえてオフシーズンを設けているという。
そして、冬は2~3mの雪に閉ざされるこの地域。
豪雪地帯という不便な中、工夫しながら人々が暮らしていて、その知恵と文化を酒造りにも活かさない手はないと、2013年に完成した雪室で酒の貯蔵、熟成を始められました。
消費者に愛され続けるために、品質に妥協せず、ブランドをつくり、地元との共生も忘れない。
熱い情熱と巧みなマーケティングによって、八海醸造さんは今日も成長しています。